Wednesday, June 10, 2009

The River Cafe

なんだか不安定で寒いロンドン。今日もheavy rainの予報。食料品が枯渇しているので降り出す前に行かないと。

先日両親がスペイン旅行のついでにロンドンに立ち寄ったのだが、その際に美味しいところに行こうという漠然とした希望だったので、ない知恵を絞って選んだのが表記のThe River Cafe。こちらは、これまでも美味しいお店をいろいろと紹介してくれたグルメな先輩の一押しのレストランで、一度行きましょうねと約束していたのだが、なんと南アフリカに行くことになったそうで、残念ながらご一緒できなかった。

ということで、代わりに?私が訪問。場所はHammersmithのCharing Cross Hospitalからすぐ、Hammersmithのあんまり雰囲気の宜しくない住宅街を抜けてテムズ川沿いにこつ然とある再開発ビルに位置している。入り口はこんな感じ。


一歩お店に入ると、その明るさと広さ、活気のある雰囲気に期待が膨らむ。ちなみに、大きなダイニングの右手は長いカウンターでカクテルや飲み物を作っていて、入り口から向かって奥が全てオープンの厨房。向かって左は全面のガラスで、ランチに訪問したので写真のように明るくてよい感じだった。

スタッフは皆若く、カジュアルでとっても良い感じ。客層はミシュラン一つ星だけにそれなり。訪問したときには見事なまでに外人がいなかった。有色人種は我々3人と、近くのテーブルにいたインド系の美人さんだけだったと思う。


メニューは特にランチコースのようなものはなく、アラカルトから注文するもの。で、こちらのレストランにありがちなスターター、パスタ、メインとそれぞれ一皿ずつ食べるとかなりの量になるので、高齢の両親にはちと辛いだろうなと思い、スターターとパスタをシェアしてメインを一皿ずつで良いかと聞いたところ、もちろんと快く応じてくれた。

ということで、スターターはイカのソテー(正式名称忘れた)。イカの鮮度、焼き具合、味付けとも完璧。


パスタはシンプルなトマトのフィトチーネ(だったと思う、手打ちの平麺)。これも絶妙の塩加減と優しい味だった。


メインは牛肉、サーモン、ホタテとそれぞれ頼んだが、母親の注文したホタテのソテー、アーティチョークのフライ添えが一番美味だった(以下の写真)。完璧なソテーと完璧なフライ。まさに完成された一皿。

デザートもパンナコッタ、タルト、ソルベと三皿頼んだところ、マスカルポーネとレモンソルベと書かれたデザートがユニークで美味だった。マスカルポーネとソルベがごろんごろんと二つお皿に盛られて出てくるのだろうと想像していたが、実際にはソルベとマスカルポーネが絶妙の分量で混ぜ込まれていて、非常に非常に美味だった。

こんな満足できるレストランは本当に久々だった。フランスでも何軒も星付きレストランやビストロを食べ歩いてきたが、それを凌ぐクオリティだった。間違いなく、ここ数年でベスト。なお金額はミシュラン一つ星らしくそれなり。割安なランチコースの設定もないので、それなりに覚悟が必要なので、そう何度も行けないが、英国を離れる前に必ず再訪したいレストランだ。

両親もとても満足した様子。ここ数年、とてもいやな人たちとの付き合いを強いてしまい、(大人な彼らは決して口には出さなかったが)非常に不快な思いをさせてきたので、せめてもの罪滅ぼしと親孝行ができたと思いたい。。。が、お金を出したのは両親だった。あぁ、私もまだまだだな。

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