Sunday, May 13, 2012

LINN Majik DSM

自宅で音楽を聴く際には、これまでは以下のシステムを使っていた。

iPod --- The Dock (Scandyna) --- Tannoy Mercury F1

ちなみに、The Dockにはデジタルアンプが内蔵されており、ここから直接タンノイのスピーカーにつないでいた。このシステムはロンドン時代から継続しており、なかなか良い音で気に入っていた。

。。。のだが、ちょっと不満もあった。もう少し良い音で鳴らないかなと。また、The DockにはiPhoneの接続は出来るのだが充電はできないため、古いiPod Touchをだましだまし使うしかなかった。当然iPodの容量は小さくすべてのファイルは格納できないし、タッチパネルが不調でうまく動かないこともあり、そろそろ買い替えを含めて検討すべき時期に来ていた。

ということで、オーディオのアップグレードを考えていて、最初はちょっと良いアンプにiphoneを接続しようかなと思っていたのだが、とある製品を発見してしまって考えが一気にそちらに行ってしまった。

それが、LINNのDSシステム。このシステムの説明には、「リッピングしたCDデータをNASからストリーミングして、最高級CDプレーヤーを超えるクオリティで再生するだけでなく、インターネットからダウンロードしたデータを最高音質で再生する新しいミュージック・ボックス。」「Every aspect of the product is meticulously designed to protect and maintain the pure, delicate music signal and ensure the highest possible level of performance.」と記載されている。これ、いまの視聴スタイルど真ん中。しかも、超高級オーディオメーカーとして有名な英国のLINNが本気で作ったのであれば、間違いはなかろうと思った。

いろんなネットの感想などを見ると、やはりすごいらしい。しかし値段もすごくて、一番高いKLIMAX DSはほぼ300万円!最も安いSEKRIT DS-Iでも約27万円で、さすがに手が届かないと諦めていた。

が、とある英国のオーディオショップで、DSシリーズの中位機のDSMの展示処分品を発見した。お値段はVAT無しだと約£1800と定価の半額以下で、しかもカード決済もOKでなんと海外発送もするらしい。いまの円高の恩恵を享受して最高級の音を手に入れることができるまたとないチャンス。しかも、LINN謹製の超高級アンプを内蔵してのこの値段は、もしかして大バーゲンかもしれない。。。

連休中2日間悩んだあげく、とうとう清水の舞台から飛び降りてしまった!

ということで、連休明けにDSMが届いた。届くまでにいろんなネットを徘徊して、セットアップ方法を調べ、必要なものを揃えた。ちなみに必要だったのはDSMを置く台としてのデスク、NAS、LANケーブル。

先週木曜に到着したDSMを、その日のうちに早速セットアップした。ちなみに、DSシリーズはセットアップが難しくてプロに任せるべきなどと言う不吉な記述もネット上で見たのだが、とりあえず自力でセットアップしてみた。

今度のシステムは以下のような感じ。Airmac Extremeをハブとして、LinkStationとDSMを接続した。

Buffaro LinkStation LS-VL --- LINN Majik DSM --- Tannoy Mercury F1
          \     /
           Airmac Extreme

で、NAS対応のリンクステーションに手持ちの音楽ファイルをすべてコピーしDSMに接続して、MacからコントロールソフトのKinskyを立ち上げると。。。あっけなく音が出た!

おおおお、すごいな。以前iPhoneにヘッドフォンアンプAT-PHA31iを接続したときに薄皮が何枚も取れたように感じたのだが、今度はさらにごっそり取れた感じ。私の貧相な耳でもはっきりと分かるほど、LINNの音は本当に凄かった。当たり前のことだが、FLACやアップルロスレスなど高音質ファイルの音は情報量が桁違いに多いのだが、iPhoneにいくら高級ヘッドフォンを接続しても、その情報量を明確に感じることはほぼ出来ないのではと思う。少なくとも私にはそれほどの違いは分からなかった。それに対して、DSMでは情報量が半端ないことが明らかに分かる。これは本当に凄い機械だと思うし、これに大枚はたいた価値があったと思う。しかも、展示処分品といえどもとてもキレイだったので、とても良いものにあたったと思う。

ちなみに、いくつか使いづらい点や注意点も。

1)DSMのソフトKinskyはイマイチかも。分かり易さから言うと使い勝手は悪くはないのだが、なんだか使いにくいことが多い。例えば、iTunesでジャケットが表示されていたファイルからジャケットが消えたり、一枚なのに何故か複数のアルバムと認識されて分割されてしまったり。あと検索もやりにくい。ま、慣れの問題かもしれないが。ちなみに、iPhone版、iPad版、OSX版それぞれのKinskyを使ってみたが、普通に使うので一番使い易いのはiPad版かも。しかし、HI-Fi Roomと名付けられた選択した音楽リストの入れ替えをする場合は、やはりPCでするほうが良さそう。

2)DSMの表面に曲名などが出るのだが、フォントが貧相で出ない方がまし。

3)DSMではなくLinkStationの問題だが、DSMからのpingで自動に立ち上がってほしいのだが、おそらく無理。ということで、まずパソコンを立ち上げてLinkStationの電源を入れてからでないと使えないのが不便。これはNASをいずれ入れ替えなさいということなのかな。。。

4)LinkStation - DSM - AirMacを接続するLANケーブルだが、自宅にあった安いケーブルでは何故か認識してくれなかった。で、ちょっと高いケーブルを買ったら認識。もしかしてLANケーブルにも種類があって、きちんと対応したものを買わなければならないのかもしれない。。。が、よく分からない。

5)普段自宅では仕事をしながら音を流しているのだが、あまりに音が良すぎて仕事をせずに聞き入ってしまうこと多発(笑)。これは注意しないと。。。

6)スピーカーが明らかに約不足。いまのタンノイは素直なまろやかな音を出してくれるので好きなスピーカーだが、低音とかもっと良いスピーカーだともっと良いんだろうな。あぁ、でもお金かかり過ぎ。しばらくはタンノイで楽しもうと思う。

7)24-bitの音楽ファイルをいくつか購入してみたが、やはりCDよりも圧倒的に良い音。でも、うーん。。。お金かかり過ぎ。

8)せっかくのDSMだからと流す音を選んでしまいがち。ロックとかハウス系など音質など関係無しでノリで勝負のような曲は流したくなくなる。。。でも、たまには聴きたい。なかなか難しいものだ。

いまも、DSMからサンサーンスの3番が荘厳に流れている。あぁ、素晴らしいな。

さて仕事に戻ろう。

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